せめてものグッバイ

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結局、キャラが9割。ベッキーの不倫はなぜ、バッシングの嵐を浴びたのか

さて今回は、ベッキーの話題です。ゲスの極み乙女。との不倫報道後、あれほどまでに世間から叩かれてたくさんあったレギュラー番組も全滅してしまいました。

 

記者会見での対応のまずさなどはさておき、批判の理由は「キャラクターの立ち位置」にあったと思います。

 

ベッキーはこの騒動が起きる前には、清廉潔白なイメージで芸能活動を行っていました。有吉が「元気の押し売り」とあだ名をつけたほどに、元気いっぱいで明るい笑顔を振りまいていました。まさか、こんな子が裏で不倫してるなんて考えらないくらいに・・・。

 

これが今回のポイントです。みんな、まさかベッキーが不倫するなんて思ってなかったんです。

 

人は「裏切り」に大きな反応を示します。

 

ベッキーがこれまでに演じていた「清廉潔白で元気」と「不倫をする悪女」にはギャップがあります。バッシングはこのギャップの大きさに由来しています。

 

もともと男性関係にあけっぴろげなキャラクターだとしたら、ここまでのバッシングは受けなかったでしょう。

 

たとえば、岡本夏生(ちょっと古いですかね笑)や橋本マナミが不倫してても世間の人々は裏切りには感じません。むしろ、キャラクターの延長上として捉えられます。

 

彼女たちは、「そういうキャラクター」だからです。

 

ベッキーの場合には演じていたキャラクターがたとえ虚像だったとしても、それとは異なる印象を与えてしまったことによって、人々の「裏切られた」という気持ちを生んでしまい、バッシングにつながっていきました。

 

人々の心理は、首尾一貫したキャラクターを求めるものです。これまでと変わらない安定こそが心地いいんです。

 

それが急に方向転換されると違和感を感じてしまうんですね。ベッキーに対する世間の反応は、その違和感への抵抗なのです。

 

別の例として、子役タレントをあげることができます。幼いころに人気が出てしまった子役タレントは年齢を重ねると人気が落ちると言われています。

 

これもキャラクターがどんどん変わっていくことの違和感の表れとして説明できます。

 

人々はいつもと変わらない安定を求めているんです。このことは人間関係を構築するうえでのヒントにもなるのですが、また別の機会に記事にしたいと思います。