千葉ロッテが開幕直前ミーティングで実践していた強い組織づくりメソッドとは
一体感のある組織をつくるメソッドにはいくつかあります。今回ご紹介するのは、千葉ロッテマリーンズが実践している興味深いメソッドです。
こちらは今年の開幕戦直前のロッカールームを撮影した動画です。
開幕戦試合直前の熱いミーティングにカメラが潜入【広報カメラ】
なんと、選手ひとりひとりが全員とハグしているんです。
伊東監督の挨拶もチームを率いる理想の上司の言葉ですね。一部を抜粋してご紹介します。
「残念がらここにいられない二軍の選手たちも代表して、チームロッテとして戦うんで、しっかりと責任、そしてプライドを持って戦ってくれ。
一年間山あり谷ありで大変なシーズンになるけども、イイことばかりは続かないから、それぞれがチームメイトを信じて助け合っていこう。それがうちのチームの良さなんで、必ずいい結果が得られると思う。
現場は俺が指揮を執る。責任は俺が取るんで、みんな余計なことは考えずにグランドで思い切って暴れてくれ」
私もこんなことを言ってくれる上司に出会いたかったですね。。。
それはさておき、今回のテーマは「ハグ」です。伊東監督の呼びかけで、チーム全員がハグをするんですね。監督と選手、選手と選手。みんながハグしあいます。
みんな大人の男性なので、ちょっと恥ずかしい気持ちもあったかもしれません。でもハグを一度し始めると、気持ちがハイになることを実感できるはずです。気持ちが盛り上がってきます。動画を見てもそんな雰囲気が伝わってきますよね。
「ハグをすること」はスポーツに限らず、ビジネスにおける組織づくりにも非常に役立ちます。
企業でも取り入れていただきたいメソッドのひとつです。下手な会議よりも一度のハグが組織を強くします。
ハグの効果・効用
それではなぜ、ハグが組織づくりに役立つのでしょうか。ハグの効果をご紹介しましょう。
まず、ハグはホルモンのひとつである「オキシトシン」を分泌させます。オキシトシンは、別名「幸せホルモン」と呼ばれていて、人間同士の絆を深める効果をもたらします。
チームの仲間同士でハグすることで、自然と信頼関係が生まれてくるのです。開幕直前のミーティングでのハグはとても意味がある行為です。
ハグすることでチームの一体感が生まれるわけです。
会社のキックオフミーティングなどでハグしてみてください。お互いが信頼しあえる雰囲気ができていきます。
すくなくとも、チームとしての一体感をつくることはできるでしょう。
また、部下に対して「責任は俺が取る」と明確に発信できる上司は強い組織をつくることができます。
チームを率いるトップとして素晴らしいメッセージが込められていますよね。
「部下とのコミュニケーションを通じた組織づくり」を意識しているという意味で、理想の上司像を体現していることは間違いありません。
このハグを終えた直後の千葉ロッテ岡田選手の言葉が象徴的です。
「いいですね。ひとつになりますね。頑張りましょう!」
やはりハグをしたことでチームの一体感を感じているようです。
ちなみにこの開幕戦、3-2で日本ハムに勝利しています。今年のロッテは例年以上に期待できるかもしれません。
★エルオーティティイー!おおぉぉぉー!ロッテ!★
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