どうしてもやる気が出ないときの対処法。「おいしいサラダ」と「とりあえず」の話
毎日元気な人であっても、どうしてもやる気が出ない日ってありますよね。今回はやる気を出すための対処法について考えてみます。
そもそもやる気がでない理由にはさまざまな原因が考えられるのですが、分かりやすくするためにざっくりと二つにわけて考えてみます。
「身体的な要因」と「メンタル面」です。
食事が原因かも
たとえば、ランチ後の午後の仕事になかなか取り掛かられないことがあります。ご飯を食べたあと、急に眠気が襲ってきてボーっとしてしまった経験を持つ人は少なくないはずです。
食事を摂ると血糖値が上がるのは当然なのですが、糖質の高い食事をすると血糖値が一気に上昇しやすくなります。白米やパン、パスタなどが糖質の高い食事です。
午後の眠気は血糖値が乱高下することにより引き起こされていることがありますので、午後に眠くなりすぎてやる気がでないのであれば、糖質の高い食べ物はなるべく控えることが肝心です。
また、最初に白米などの炭水化物ではなく、野菜を食べることも血糖値が急に上がるのを防いでくれます。まずは野菜を食べることを心がけてください。
私は、サラダがメニューにあるお店では必ずサラダを注文して先に食べるようにしています。サラダで少しお腹を満たせられますので、量も抑えることができて一石二鳥です。
ランチにはサラダがおすすめですね。
もっとも、食後の眠気がひどい場合には血糖値がコントロール不全となってしまう低血糖症の恐れもありますから、一日中身体がだるかったり、甘い物への欲求が強いときには病院で血液検査をしてみることをおすすめします。
なんとなく気持ちがのらない時
今回のメインはこちらです。メンタル面からくるやる気のなさです。
嫌なことがあって気分がのらなかったり、思ったようになかなかうまく進まないときなど、どうしてもやる気の出ないときは誰だってあるはずです。
そんなときにどうすればいいのか。
心理学的には「スモールステップ」という方法が提唱されています。いきなりゴールを目指そうとするのではなく、目の前に小さな目標を設定してそれをひとつずつクリアしていくという方法です。
たとえば、ビッグプロジェクトを抱えているとしましょう。最終的な目標は「自社は弱小企業だけれども、同業界の大手企業にプレゼンで勝つこと」だとします。
どう考えても勝ち目がないため、プロジェクトを任されているあなたは気持ちがのらずやる気がでません。資料を作成したりデータ分析をしなければいけないのにも関わらず、手が進まず一日が終わってしまいました。
そんなときには、目標を細分化してみるのです。
「プレゼンに勝つ」という大目標をゴールに据えてしまうと途方もない道のりに見えてしまいます。そうなると、砂漠の中で助けを求めてさまよっている状態になってしまいます。いつたどり着くか分からないと、そこから希望を見出すのはなかかなか難しいのです。
そこで、小さな目標を立てます。
「今日はせめて、資料を1ページだけでもつくる」
「データ集めを半分だけ終わらせる」
「プレゼンの練習を3回する」
といったぐあいです。やる気が出ない大きな原因として、ずいぶんと遠いところに目標を置いてしまうということがあります。その対処として、すぐに達成しやすい目標を置いて、具体的な成果をひとひとつ身体で感じるようにするのです。
それが結果として最終的な目標につながっていくわけです。
それでもやる気が出ないときには
とまぁ、ここまではよくあるスモールステップの話なのですが、それでもやる気が出ないことがあります。
やる気が出ないときは小さな目標を立てるのすらおっくうになるので、スモールステップって言われてもピンとこないはずだからです。笑
では、そんなときにはどうするか。私がおすすめする方法があります。
「とりあえずなんでもいいから始めてみる」ことです。
たとえば、資料を作らなくてはいけない場合には「とりあえず文字を書いてみる」んです。
キーボードを叩いてなにか適当な文章を書いてみたり、メモ用紙になぐり書きをしてみてもいいでしょう。
そうすると最初の一歩が踏み出されて、頭の中が作業モードになります。徐々に気持ちがのってきてやる気が出てくるので、「とりあえず」なんでもいいから始めてみるんです。
この「とりあえず」って気持ちはとても大事です。
なにも考えずに「とりあえず」行動してみる。騙されたと思ってとりあえず手を動かしてみてください。これ、結構効くんです。