職場のコミュニケーションを円滑にするには、社内のどこにでもある〇〇を使え
職場のコミュニケーション、うまくできていますか?仕事は多くの人の協力があって初めて成立するものです。ひとりだけで完結させられる仕事など、ほとんどありません。もちろん社外の人とのコミュニケーションも重要なのですが、社内の関係者とのコミュニケーションの難しさに悩んでいる人は少なくないのが現状です。
社内という近くにいる人だからこそ、そこに人間関係が介在してしまい、コミュニケーションがうまくいかないことがあるのです。
有り体に言ってしまえば、「嫌いな人からの依頼は聞いてくれない」人がいたりするんです。特に、女性同士にありがちですよね。部長にはいい顔しかしないものの、同僚にはきつい態度で接している人。あなたの職場にはいませんか?
社外の人との協力関係を築くときには、両社間の利害関係で決まってしまいます。会社として利益が生じるか生じないか、という一点がよりどころになるのです。嫌いな人であったとしても、会社として付き合わなければならないのであれば、一人の一存で関係を経つことなんてできません。また、社内の人たちとの付き合いよりもビジネスライクになるので、かえって楽かもしれません。
「社内の人との関係には私情が入りこむ余地ができてしまう」とも言い換えることができます。
そこで今回は、とかく面倒になりがちな職場のコミュニケーションを円滑にするためのちょっとしたコツをご紹介します。
社内の人になにかを伝えるときには、口頭で話すよりもできるだけ付箋を使ってください。付箋は事務作業に必須アイテムなので、どんな会社にも備品として備わっているはずです。その付箋を使うだけで依頼が通りやすくなるんです。
「これ、20部コピーお願い!いつも悪いね。どうもありがとう! こたろう」
依頼内容とともに「感謝」と「自分の名前」を書くのがポイントです。
これは「個人的な依頼ほど、聞いてもらいやすくなる」という心理効果を狙った依頼方法なんです。
面白い実験があります。
よくある付箋に手書きで依頼を書いたときとなにも書かないときを比べると、依頼を聞いてくれる可能性が2倍以上も高くなったのです。
どうして付箋を使った方が依頼を聞いてもらいやすくなるのでしょうか。
その理由として考えられるのが、手間の量です。声をかけただけよりも、付箋に依頼を手書きで書いた方が手間がかかります。
「相手とのコミュニケーションに時間をかけて丁寧に行っている」ということが相手の意識・無意識に伝わることで、協力したいという気持ちがより強くなるんです。
これはマーケティングにも応用できます。
印刷の手紙よりも手書きでつくった手紙をもらったほうが、そのお店の好感度が上がりますよね。しかも、こちらをいたわるような個人的なメッセージだったら、たちまちそのお店のファンになってしまうでしょう。
メッセージは手書きで丁寧に。それが、コミュニケーションを円滑にするコツなんです。
まずは、社内の人にお願いをするときには付箋を使ってみてください。その時には「感謝」と「名前」を忘れずに!